AGA

■AGAとは
AGAはテストステロンが変換したDHT(ジヒドロテストステロン:抜け毛の原因物質)によるとされています。AGA治療薬プロペシアは、このDHTを減少させることにより、AGAの治療をおこないます。またミノキシジル等の外用剤を併用することで、AGAの治療効果は高まります。

■AGA治療
AGA診療ガイドライン2010(PDF) 
AGA診療ガイドライン2017(PDF)
初診時のAGA診療はこれに沿って説明していきます。事前に読まれていると理解が早いです。

日本皮膚科学会の男性型脱毛症(AGA)診療ガイドライン
A:行うよう強く勧められる
B:行うよう勧められる
C1:行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2:根拠がないので勧められない
D:行わないよう勧められる
AGA治療には内服と外用がありあります。

内服
・フィナステリド(男性A・女性D)・・・プロペシア、フィナステリド

・デュタステリド(男性A・女性D)・・・ザガーロ、デュタステリド
外用
・ミノキシジル(A)・・・リアップ(1%)、リアップX5(5%)
・塩化カルプロニウム(C1)・・・アロビックス外用液(5%)、カロヤン(1~2%)
・t-フラバノン(C1)・・・サクセスバイタルチャージ
・アデノシン(C1)・・・アデノゲン
・サイトプリン・ペンタデカン(C1)・・・毛髪力ZZ、毛髪力Innovate
・ケトコナゾール(C1)・・・ケトコナゾールシャンプー

当院のAGA治療は、内服はプロペシア・ザガーロです。外用薬は頭頂部か生え際かによって異なります。

AGA治療に関するQ&A
内服+外用のAGA治療はAランクのフィナステリドorデュタステリド+ミノキシジルでいいのでしょうか?
ミノキシジルは頭頂部に効き、前頭部・生え際には効きません。したがって、頭頂部脱毛の方はその組み合わせで結構です。前頭部・生え際脱毛のAGAの方の外用薬はC1をお使いください。

■ミノキシジルタブレット(以下ミノタブ)について
日本皮膚科学会は、上記「AGA診療ガイドライン2017」で、最低ランクDランクの「行ってはいけない」と表示しています。個人輸入・AGAクリニックで処方されても、薬害救済制度は適応されません。ミノタブは降圧剤で毛髪の薬ではありません。最近、ネット上で広告を出している、雨後の竹の子のように出来たAGAクリニックでは、必ずと言っていっていいほど処方していますが、絶対に飲んではいけません。ミノタブを処方しているクリニックは、全部怪しいと思って間違いありません。

Yahoo知恵袋で腎障害を起こした例が記載されています。

■AGA治療のシャンプー
外国ではフケ・かゆみを引き起こす脂漏性皮膚炎に対して、抗真菌薬ケトコナゾールを配合したシャンプーが販売されています。このシャンプーはAGAの原因であるDHTを減らす作用が認められ、AGAにも使用されています。日本皮膚科学会のガイドラインでもケトコナゾールはC1に位置づけられています。

■AGA治療薬プロペシアについて
現在、日本国内で認められているAGA治療の内服薬はプロペシアとザガーロです。プロペシアジェネリックのフィナステリド、ザガーロジェネリックのデュタステリドもあります。

■AGA治療のクリニック
AGA治療のクリニックの内服・外用療法は大きく分けて2つに分かれます。
①日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインにしたがって治療(当院および一般の皮膚科)。
②日本皮膚科学会のAGA診療ガイドライン+独自のAGA治療方法で治療(毛髪専門クリニック)。
ただし、内服治療としては①しかなく、②はミノタブとサプリを高価でで処方しているに過ぎず、①のクリニックで十分かと思います。ただし、植毛に関しては②です。

■AGA治療の費用
AGA治療には費用がかかるため、治療開始しても長続きしない方がいらしゃいます。当院はAGA治療薬をお求めやすい料金にて処方いたします。当院のAGA治療費は年10万円前後です。